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ポストバブルの持家の買い換え市場は停滞

ポストバブル期に入ると、「借家から持家」の一次取得が増加し、「持家から借家」は減少した。住宅価格の低下によって「梯子」の機能は回復したようにみえる。しかし、持家の一次取得が増えたのは、住宅の価格下落のためだけではなく、第二次ベビーブーマーが持家市場に入ったからである。第二次ベビーブーマーとは一九七〇年代前半に生まれた大規模なコーホートを指し、ベビーブーマーの子どもを含む。このグループの住宅購入が一段落すれば、一次取得はふたたび減少すると推測される。

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持家の買い換えによる「持家から持家」の移動は、バブルの発生まで増え続け、一九七九〜八三年に一〇七万に達した。持家を取得した世帯は、住宅資産のキャピタルゲインを利用し、マンションから一戸建住宅へ、小さな持家から大きな持家へと「梯子」を登った。しかし、ポストバブルの持家の買い換え市場は停滞し、「持家から持家」の移動は一九九九〜二〇〇三年では八六万に減った。この一因は、バブル期に住宅を購入した世帯がポストバブルのキャピタルロスを抱えたことにある。住宅所有者にとって、キャピタルゲインを踏み台とする買い換えは困難になった。キャピタルゲインは「梯子」を登るための資源であったのに対し、キャピタルロスは「梯子」の途上に発生した障害物である。