アーカイブ

従業員による制度理解と協働の意思決定

1人1人の従業員は、制度が「課業を中心要素として業務の内容を公開する」という、論理とその透明度をもつがゆえに、学歴・年功人事制度のようなあいまいさを払拭したこの制度を明確に理解することができ、そのことを通じて組織内での協働を意思決定することができるようになる。そうでない職能資格制度ならば、あいまいさは何も変わらない。個々の従業員は、複数のコースも与えられて、その雇用期間を通じて、この組織内だけではなく、全生活のなかで生涯にわたってどのような職業生活の力をつくっていくか、ということを選択し、努力することを考える具体的な可能性が与えられた。組織内での出世競争がすべてではないことが、この複線型職能資格制度の思想には含まれているといってよい。