当たり前のことだが、人間はずっと緊張状態を継続することなどできない。早晩、パンクしてしまうのがオチだ。頭脳も肉体と同じで、長時間のストレスは逆効果。適度な緊張と緩和を繰り返すことで、能力は向上していくものなのだ。ここで注意したいのは、能力向上の理想的なパターンとは何かということ。ある程度の期間に集中して能力が伸びると、適度な壁に当たる、そこで小休止してから再び……というパターンが、実は一番効果的。一気に伸ばそうとすると、逆に小さなつまずきで急降下する危険性もあるのだ。また、モチベーションを高めるための方法論としてもう一つ推薦したいのは、「身近なライバル」を設定すること。お互い競い合うことで適度な刺激が得られる環境というのは理想的だ。なお、スポーツとの相似点で言えば、勉強前に適度な運動を入れると緊張感と集中力が増す、という効果も指摘しておきたい。ちなみに、東大生アンケートでも、緊張感を除くための方法については、大学受験生時代にそれぞれ、いろいろな工夫をしていたことが聞かれた。同じ科目を2時間以上継続しない、家の外で運動する、気分転換にインターネットを楽しんだ、など。大学受験生の性格にもよるのだろうが、気分転換をすると、そちらに没頭してしまうので逆に「何もせず、ボーッとする」時間を作ったという例もあった。また、体を動かすと頭も働く、という指摘に対しては、実際に体験した例も寄せられ、運動すると「文章を読むのが速くなった」という体験談も聞かれた。